変化にズームイン
改めて令和の12カ月を経て、この間の想像を絶する変化に武者震いがします。大変な思いをされている方が大勢いるのは承知の上で、敢えてマイナスではない変化について書こうと思います。
Zoomがたいへんなブームになっているようです。テレワークの必須アイテムとして現れて、そのとっつきやすさから急速に普及が進んでいるといいます。現に私自身がほぼ毎週複数回使用しながら、よくできているなと感心しつつお世話になっています。
きっかけは、緊急事態宣言下で面談が叶わないお客様とのミーティング。成り行きながらホスト側につかせてもらい、有料会員になったことで弾みがつきました。
楽しみにしていたセミナーや、気のおけない仲間との飲み会や、所属する団体の理事会など、仕事の外でも使うチャンスが増えつつあるなか、当社最大の行事の日程に差し掛かりました。毎年、決算直前の4月後半土曜に、ホールを借りて開催する事業発展計画発表会。来賓には早々に中止をご連絡していましたが、社内ではなんとしても開催する必要がある年間最重要イベントです。
そこでZoomの登場。60名の社員の三密をさけるべく午前と午後の部に分け、さらに会議室やオフィススペースなど最大4か所に分散させてのZoom版発表会。聴き手の反応を確認しにくい状態で、ふだん感じない緊張感と違和感に包まれながらの45分を2本。午前、午後のプログラムを無事終了しました。
発表の冒頭で、社員の皆さんと共有したのは、「人類の歴史で、世界中が同時に、同じ理由で苦しんだことはない」というフレーズ。欧米諸国と比べると、日本の感染被害そのものは桁違いに低いレベルですが、この災厄が未曾有のダメージをもたらしていることは間違いない。
実際、普段からたいへんお世話になっていた飲食業界や旅館業、航空業界の苦境は目を覆わんばかり。その中でも必死の努力をされている人たちの姿を目の当たりに、たまたまそこに時間差があるだけかもしれない我が業界。
そして我が社へ及ぶ影響に可能な限りの備えをする中に、新しいチャレンジを見出すタイミングが来ているのでしょう。だからこそ未来を信じて、前に進むのであります。